市販のベーグル、コンビニのベーグル。 本場NYではいくらでも見つかるんですが、日本だと苦労します。
NYで人気のものは、たいてい日本でも人気になるのですが、ベーグルだけは違うようです。
NYでは市販ベーグルはもちろん、ベーグルを売っていないスーパーなんて、考えられなかったのですが、日本では逆にスーパーやコンビニでベーグルを売っているだけで「ベーグル売ってる!」と口に出てしまうほどです。
ベーグルが買えるスーパーやコンビニが、無いわけではありませんが、かなり少ないのです。
ベーグルを売っているスーパーとコンビニ
ベーグラーが知っている範囲ですが、ベーグルを売っているスーパーとコンビニをご紹介します。
ベーグルを売っているスーパー
ベーグラーが知っているベーグルを売っているスーパーは、次の7つです。
コストコ | 言わずと知れた、超大型アメリカンスーパー |
業務スーパー | 日本式のコストコ? ベーグラーが一番頼りにしている店 |
成城石井 | オシャレ食材多し |
カルディ・コーヒーファーム | 一部の店舗だけだけど、売ってるんです! |
アミカ | 業務スーパーやAプライスのような、プロ向けのスーパー |
リンコス | マルエツが運営する、ちょっとハイソなスーパー |
サミット | 店内ベーカリーの「ダン・ブラウン」でベーグルを焼いています。 |
あまり多くはないのですが、近所にあれば覗いてみて下さい。
ベーグルを売っているコンビニ
残念ながらコンビニは1つだけです
パスコのマイベーグル
パスコ(敷島製パン)がマイベーグルというベーグルを販売しています。マイベーグルなら、ご近所のスーパーに置いてあるかもしれません。
ヤマザキのベーグル
ヤマザキパンも「ルヴァン」という発酵原料のシリーズの一つとして、ベーグルを売っています。
ベーグルを買う前に、知っておいて欲しいこと
スーパーやコンビニのベーグルを買いに行く前に、一つ知っておいて欲しいことがあります。
実は日本のコンビニやスーパーで売っているベーグルと、オーソドックスなベーグルはかなり違うんです。
市販ベーグルの方がリッチな味わい
実はオーソドックスなベーグルより、スーパーやコンビニのベーグルの方が、甘みもしっとり感も上です。
元々ベーグルは、かなり素朴な味付けです。だから「ベーグルは味気ない」という方や、「硬い、食べ難い」という方が多いんです。
その点を考慮して、コンビニベーグルや市販ベーグルは、オーソドックスなベーグルよりも、しっとりとした味付けをしています。
「そのまま食べるなら専門店のベーグルよりも、市販・コンビニベーグルの方がおいしい」と言う方も大勢いますし、ベーグラーもある面では賛成です。
味の違いは材料の違い
素朴なオリジナルベーグルと、リッチな市販・コンビニベーグル。
この味の違いは材料によります。
しっとりした味わい深いパンには、バターや卵、牛乳がふんだんに使われています。バターロールやクロワッサンをイメージすると、分かり易いと思います。
ベーグルも同じで、リッチな味付けにしたいなら、バターや卵を使えばいいんですが、そうするとベーグルの本来の素朴な味わいから少しづつ離れていきます。
もともとベーグルには卵やバターなどが入っていません。ですから、卵などを入れれば入れるほど、ベーグルっぽくないベーグルになります。
しっとりとした、歯触りの良い作り方をすればするほど、ベーグル本来の味から離れてしまうんです。
実はこのバランスを意識すると、自分が好きなベーグルを見つけやすくなります。
自分はどの辺が好きかを考えて、ベーグル選びをしてみてください。
コンビニのベーグルが一番リッチ
最もリッチな味付けのベーグルは、コンビニベーグルです。
コンビニは、買ってすぐに食べるお客が多いので、そのまま食べて美味しいベーグルじゃないと売れません。
だから卵やバターを多く使い、しっとり感があるべーグルを作るのです。
スーパーのベーグルは設備次第
スーパーで売られているベーグルは、本当に種類が多いですね。
そのため、食感も味も千差万別なのですが、一つの見分け方として、「ベーカリーが入っているかどうか」に注目して下さい。
ベーカリーが入っているスーパーは、本来の素朴な味に近いと感じます。顧客も焼き立てのパンを出すお店に対しては、本格派の味を求めるのだと思います。
一方でベーカリーが無い店で売られているベーグルの味は、コンビニベーグルに近くなります。
スーパーで売ってるベーグル
前置きが長くなりましたが、市販ベーグルをご紹介します。
先ずはスーパーからです。
一番見つけやすい、Pascoのマイベーグル
一番見つけやすいのは、Pasco(敷島製パン)のマイベーグルシリーズです。
マイベーグルは健康志向の女性をターゲットにした商品で、乳酸菌、カルシウム、鉄分などを加えています。
実際に食べてみると、モチモチ感はあるものの、硬さは全くなく、甘みも強めです。
何も挟まなくても十分美味しいです。
それに個別包装なので、カバンに入れて持ち運ぶことも出来ますし、常温での保管も出来ます。
マイベーグルは、ベーグルを手軽に食べたい方にはうってつけですね。
マイベーグルは甘味が強くて、柔らかいベーグルが好きな方にお勧めです。
一方でベーグル本来の食感や、素朴な味が好きな方には合いません。
ベーグラーは
「美味しいけど、ベーグルかといわれると、ちょっと、、、ベーグルで作った菓子パンだな」
という感想を持ちました。
マイベーグルは、楽天やアマゾンでも売られていますし、かつてはマツキヨでも売られていたほど身近な商品です。
スーパーでは、アンパンやクリームパンと同じ売り場にあるはずなので、興味があれば探してみて下さい。
ヤマザキのルヴァン酵母ベーグルも見つけやすい
ヤマザキパンが売り出している、ベーグルも見つけやすいベーグルの一つです。
ヤマザキのベーグルは、「ルヴァン」という乳酸菌と共に発酵させた小麦粉から作られています。
この発酵技術は一般的な酵母より手間がかかるので、大量生産には向かなかったのですが、ヤマザキは独自技術を開発して、大量生産が出来るようにしました。
ベーグルの他にも、食パンやフランスパンにこの酵母が使われています。
ヤマザキのベーグルは、とても食べやすいベーグルです。また、普通のベーグルよりも常温での保管がしやすくなっています。
これはどちらもルヴァン酵母の恩恵。ルヴァン酵母は味に深みが出る、保水力が高まってパンが長持ちするという特徴があるのです。
ですから、ベーグルの「固い」「食べ難い」「日持ちしない」という面が苦手な方には、ヤマザキのベーグルをおススメします。
本格志向 コストコのベーグル
最も力を入れてベーグルを売っているスーパーはコストコです。
これは疑いようがありません。
店舗併設のベーカリーで焼いた、出来たてのベーグルを売っています。
売り場に積み上げられたベーグルは、まだ暖かく、包装の内側が湯気で曇るほどです。
コストコのベーグルは、材料も製法も本場のNYベーグルにかなり近いものです。
そもそもアメリカの会社は、日本に来たからって、日本向けにやり方を変えたりしません。
ベーグルに関しては、そのフィロソフィーが功を奏していると言えるでしょう。
本場のベーグルが食べたいなら、コストコは外せませんが、最大の難関は「買いにくさ」です。
コストコは行くだけでも大変なのに、最低購入数が12個と言う制限があります。
美味しいベーグルですが、この壁を乗り越えられるかが分かれ道ですね。
コストコの近くに住んでいるなら、リピートしたいのですが、それでも1回に12個は結構なハードルです。
さらにベーグラーの家から最寄りのコストコ迄は1時間かかるので、なかなか壁を越えられません。
成城石井なら2社のベーグルが買える
成城石井は独自製造のパンも扱っていますが、ベーグルは他社から仕入れています。
成城石井にベーグルを提供しているのは、ジュノエスクとベーグル&ベーグル。
どちらも成城石井のラベルは使わず、そのままのブランド名で販売してます。
ジュノエスクベーグルは、もともと伝統的な製法で焼いているので、素朴な味が好みならジュノエスクベーグルを選んでください。
ベーグル&ベーグルはバラエティに富んだベーグルを作っていますので、選ぶベーグルによって食感はかなり変わりますが、傾向としては柔らかめの食べやすいベーグルを作っています。
ですから柔らかめが好みならベーグル&ベーグルから選ぶと良いです。柔らかいと言っても、マイベーグルに比べたら、ずっとしっかりした食べ応えです。
ジュノエスクベーグルもベーグル&ベーグルも常温で売られているので、買ったら早いうちに食べるようにしてください。
成城石井はターミナル駅や、大きな住宅街からのアクセスが良いので、買いやすいのが良いですね。
手軽さでは最強 業務スーパーのベーグル
最近テレビで取り上げられることが多くなった、業務スーパーでもベーグルが買えます。
但し、富山県・長野県・静岡県より東の業務スーパーでしか扱っていないので注意してください。
業務スーパーのベーグルは、冷凍されています。
パンを冷凍で売るというのは、普通だとあまり考えられませんが、ベーグルでは珍しいことではありません。
そもそもベーグルは冷凍保存がきく、とても便利なパンだからです。
業務スーパーのベーグルは、本当にアメリカで作られていて、業務スーパーが直接輸入しています。
それを6個入りで370円ほど、1個当たり60円ちょっとで売るのですから、かなりのお得感です。
業務スーパーのベーグルは、伝統的な製法で作られているので、素朴な味わいが好みの方にお勧めです。
率直に言えば、同じ方向性で作られているコストコ比べると、味は若干劣ります。
ですが、ベーグル専門店では180円位するベーグルが60円で変える事、コストコと違って、気軽に買えることを考えれば、十分納得できる仕上がりです。
味のバリエーションは無くプレーンベーグルのみですが、業務スーパーにはベーグルに合う食材がたくさん売られていますので、ベーグルと一緒に買えばイロイロと楽しめますよ。
ベーグラーの自宅から徒歩圏に業務スーパーがあるので、大変助かってます。
カルディコーヒーファーム
カルディ―コーヒーファームは、ここ数年で破竹の勢いで伸びている、海外食品を多く扱うスーパーです。
コーヒーファームと言いつつ、今やコーヒーの売り場を探すのに苦労するほど、様々なものを扱うようになりました。
しかもそのほとんどが、一般のスーパーではちょっと目にしない、珍しい食材です。海外色が強いお菓子なども多いので、見るだけでも楽しいお店ですね。
ただし、店自体は大きくないので、ベーグルを扱っている店舗が限られてしまうのが難点!
見つけられたらラッキーですね。
カルディで扱っているベーグルは、静岡県にあるバスコという会社から仕入れています。
写真で見ると、かわいらしく見えますが、実は重さは4オンス(113g)あります。
あの大きくて有名なコストコのベーグルと変わらない重さです。
それもそのはず、バスコのベーグルは、NYのブルックリンで作られているんです。
サイズがアメリカンなのも納得です。
味も本場と同じような素朴な味付けですから、本場のベーグルの味が知りたい方におススメです。
このベーグルも冷凍販売なので、探す時には冷蔵庫を見て下さいね。
扱っている店は多くないので、見つかるかどうかは分かりませんが、その他の食材を見るだけでも楽しめる店なので、近くにあれば覗いてみて下さい。
卸しスーパーでもベーグルが、、 アミカのベーグル
業務スーパーと同じように、業者向け卸を扱うスーパー「アミカ」。
展開は中京地域と東京のみですが、この店でもベーグルが買えます。
アミカのベーグルは、包装方法はまるで違うものの、カルディのベーグルと同じ、バスコ社のベーグルです。
デザインがいかにもアメリカですね。Made in ‘Da Bronxという表記も、いかにもNYっぽいです。(’Daとはtheの黒人訛りです)
このベーグルも冷凍販売。NY製のベーグルを日本で売るには冷凍以外に方法がありません。
味はもちろん、本場のシンプル系です。
オシャレスーパーのLINCOS(リンコス)
リンコスは、マルエツが展開する小規模スーパーで、東京に4店舗(九段北、高輪、月島、六本木)神奈川(馬車道)と千葉(海浜幕張)に各々1店舗展開しています。
マルエツが一般的な顧客層をターゲットにしているのに対して、リンコスは少し価格層の高い商品や拘りの商品を扱っています。
成城石井やクイーンズ伊勢丹のような店と言えばイメージがしやすいかも。
残念ながら、自分で行ったことが無いのですが、どうやらここではベーグルを売っているらしいのです。
ベーカリー併設で、焼き立てを売っているそうです。
コロナの外出規制が解けたら、リサーチしてみます。
サミットに入っているダン・ブラウン
サミットの店内ベーカリー「ダンブラウン」でベーカリーを焼いています。
どんな味付けのベーグルでも、1個148円で買えたり、色々なミニベールが入った「小さなベーグルセット」があったり、前日のベーグルが値引きされたり、とても手軽にベーグルが楽しめます。
残念ですが、ダン・ブラウンがないサミットもあります。
さらに、ベーグルを焼いていないダン・ブラウンもあるとのことです。
ダンブラウンのあるサミットはこちらで調べることが出来ますが、ベーグルを焼いているかどうかは、フェアなどとの兼ね合いでも変わるようです。
コンビニで売ってるベーグル
コンビニで売っている食品の最大の特徴は、「そのまま食べられる」状態になっていること。
ドライブの途中や、部活動の後、或いは事務所で食べるお弁当を買いに来た人に、「焼いてください」とか「炒めて下さい」とか言えないですからね。
だからベーグルもそのまま食べられるようにしてあります。温めなくてもおいしく、予め具が挟んであります。
コンビニベーグル唯一の生き残り ローソンのベーグル
今現在、ベーグラーが把握しているコンビニベーグルはローソンしかありません。しかも関東だけです。
種類もラムレーズンのみです。
このベーグルを作っているのはヤマザキパンです。
そのまま食べてもおいしいように、卵を使って作られています。それにマーガリンも挟んであります。
ですから、リッチ&ソフトなベーグルが好きな方にはぴったりです。
因みにベーグラーとしては、これがベーグルかと問われると、ちょっと悩みます。生地がもっちりした美味しいパンと言う感じですね。
もう売ってない? 過去にあった市販・コンビニベーグル
いまでこそ、ベーグルを売っているコンビニはローソンだけですが、以前は多くのコンビニがベーグルを売っていました。
セブンイレブンのベーグル
セブンイレブンでは2015年ころまでベーグルを売っていましたが、現在はラインナップから外れています。
作っていたのはヤマザキパンで、ハムとチーズを挟んだ「ベーグル・ハムチーズ」や表面にチーズを乗せてから焼き上げた「ソフトチーズベーグル」などがありました。
ファミリーマートのベーグル
ファミリーマートでは、1998年ごろに「バージョンアップ宣言」という一大改革を行いました。
その第一弾として売り出されたのが、ベーグルサンド。
しかも「マーティ・ベーグル」というブランディングまで行い、「サーモン&クリームチーズ/エッグサラダ」「ハム&チェダーチーズ」「クランチナッツクリーム」を全国一斉に発売したのですから、ベーグルにかける期待の大きさが伺い知れます。
今見ても結構おいしそうなのですが、これも今では食べられなくなってしまいました。
サークルKサンクスのベーグル
2018年にファミリーマートと統合し、今では無くなったサークルKサンクス。
サークルKサンクス時代には、クロワッサンベーグル(2014年)、ベーグルメロンパン(2015年)全粒粉入りくるみベーグル(2016年)などを売っていました。
ベーグルメロンパン、クロワッサンベーグルという、ベーグルと言うより菓子パンという商品から、全粒粉入りくるみベーグルという、オーソドックスな方向に動いたのが興味深いですね。
全粒粉のベーグルはパサパサした食感になりやすいので、「体にいいから」という意識が無いと、なかなか買ってもらえません。
それをコンビニで売ったというのは、結構な冒険だったように思います。
日本ハムの「ソフトベーグルシリーズ」
日本ハムでも2006年から「ソフトベーグル」というシリーズを売っていましたが、2015年6月に生産を終了しています。
ソフトベーグルシリーズには、「プレーン」の他に「チーズインソーセージ」「ベーグルベーコン&チーズ」という日本ハムらしいものから、「3種のベリーベーグル」というようなスイーツ系のものまで、多くを出していました。
10年近く売っていたので、覚えている方も多いのではないでしょうか。
スターバックスのベーグルサンド
何とスターバックスでも一時期ベーグルサンドを扱っていました。2015年ごろには結構人気メニューだったのですが、今は売られていません。
スターバックスでは、ベーグルをそのまま売るのではなく、サンドとして提供していました。
店舗数が多いスターバックスでベーグルサンドが食べられるというのは、ベーグル好きにはとても魅力的ですし、「ハニーオレンジ&クリームチーズ」「ブルーベリー&クリームチーズ」「シーザーサラダ」など、メニューも充実していたので、是非復活させて欲しいものです。
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