NYで1976年から続く、ベーグル店で修業し、その後独立、、、
日本向けレシピを、修行先のベーグルを基に独自開発、、、
ベーグルに対する熱量が異常に高い店。
マルイチベーグルにお邪魔しました
マルイチベーグルの場所
マルイチベーグルはシロガネーゼで有名になった高級住宅街、白金の路地通りにあります。
地下鉄南北線、三田線の白金高輪駅 4番出口から徒歩1分の場所にあるのですが、とてもそんな風には思えない、交通量があまり多くない道路沿いに建っています。
すぐ隣がコインパーキングなので、車で行くことも出来ますよ。
マルイチベーグルとエッサベーグル
マルイチベーグルの店主が修行したEss-a-Bagelは、NYのマンハッタン、ミッドタウンにあるベーグル店です。1976年から営業している、家族経営の店です。
実はこの店、ベーグラーがNYにいたころの職場から、徒歩5分位の所にあるのです!
ですが残念なことに、特長的な外観は覚えているのですが、食べた記憶は残ってません。
当時のNYで大人気だったのは、H&Hベーグル。現在でもTime Out誌が選ぶベストベーグル2位に君臨する名店ですので、H&Hはよく覚えているのですが、、、、
Time Out誌のランキングで、Ess-a-Bagelは6位ですが、それでもNYの星の数ほどあるベーグル店の中での6位です。文句なしのトップクラスであることは間違いありません。
なにせあのグルメスーパー「Zabar’s」ですら、10位なのですから。
そのベーグル店直系のベーグルが、白金にあるというのは、実はとてもすごいことなんです。
マルイチベーグルは青タイルのビルの1階
マルイチベーグルは、青いタイル張りの小さなビルの1階にあります。
間口の白い扉が、感じ良いですね。
マルイチベーグルはオーダーが難しい
マルイチベーグルのオーダー方法は、少し独特です。
初めての方は、きっと戸惑います。
ですが、お店の方はどなたも親切なので、迷ったら聞いてみて下さい。
親切に教えてくれますよ。
ベーグルのオーダー
ベーグルだけを買いたいなら、あまり難しくありません。ベーグルの棚に書いてある種類と値段を確認して、店にの方にリクエストしてください。
ベーグルサンドのオーダー
マルイチベーグルのベーグルサンドのオーダーは、NY式です。決まったメニューは一応ありますが、お客さんがそれを自由にアレンジする前提で組まれています。
マクドナルド式ではないんですよね。サンドイッチのサブウェイを思い起こしてください。
サブウェイでも、基本的なサンドイッチは決まっていますが、パンの種類、パンを焼くかどうか、野菜は何を挟むか、ドレッシングはどうするか、、、、、イロイロと聞かれますよね。そして全て指示しないと、サンドイッチが出来上がりません。 マルイチベーグルも同じです。
ここでさらに初心者が戸惑うのは、メニューの見難さです。
マクドナルドでもそうですが、NYのデリでも、メニューがこんな風にボードに掲げられています。
でもマルイチベーグルでは、メニューがこんな風に書かれているのです(写真撮影禁止なので、イメージでお伝えします)。
カウンターのガラスに、所狭しと小さな紙が貼ってあります。それがメニューです(笑)。
字が小さくて、手書きなので、読みにくいのです。目の悪い人はちょっと大変かもしれません。
でも安心してください。とにかく困ったら店員に聞きましょう。
こうなってくると、ベーグルの種類×暖かいか冷たいか×挟む具の数×具の量×切り方、、、という無限の選択肢が出来ます。
マルイチベーグルのベーグルサンドを食べつくすのは、結構大変そうです。これもこの店の人気の秘密でしょう。
ここまで選択肢が多くなると、サンプルが欲しくなりますよね。
ですが、そこもNY式。
分からなければ聞くのが普通なのです。
ですから、店員さんも聞かれるのが当たり前と思っています(少なくともベーグラーにはそう見える)。聞けば親切に教えてくれるので、分からなかったら、素直に聞いてください。
でも、どうしても気後れしてしまうなら、ショーケースの中に出来上がったサンドが幾つか入っているので、それをオーダーすればOKです。
マルイチベーグルのサンドは
今回ベーグラーが頼んだのは、オニオンベーグル+ベジタブル・クリームチーズ+スモークサーモン。
殆どのサンドは、頼んでから作ってくれます。
出来上がったサンドは、こんな風に渡されます。
この渡し方もNY流。
紙を開くと、、、
ちょっと行儀悪いのですが、紙を外して、中を見てみます。
左がサーモンで、右がベジタブルベーグルのクリームチーズです。茎のようなものは、スカリオン(わけぎ)です。ねぎのような味ですが、ネギほど辛みが無くて、クリームチーズと、とても良く合います。
丸い種のようなものは、ケーパーです。ケーパーは、ベジタブルベーグルではなく、トッピングのサーモンに付いてきます。
マルイチベーグルは、ほとんどNYベーグル
マルイチベーグルのホームページには、こう書かれています。
原料はマルイチ独自の選択による為、Ess-a-Bagelと同じではありません
尊敬するエッサベーグルを基盤に、毎日食べつづけたいと思う原料、
価格のバランスのとれたものを探り続け作っていきたいと考えています
しかし、ベーグラーは”まさにNYべーグルだ”と感じました。
表面が硬く、生地の木目が細かく モチモチ感がかなり高い。
本場のベーグルそのものです。これはうまい!
クリームチーズも、きめが細かく、なんと表現したらいいか、、、とてもクリーミーなのです(笑)。クリームチーズがクリーミーなのは当たり前なのですが、、、
表現力がなく、上手にお伝え出来ませんが、普通のクリームチーズよりも滑らかです。
またスカリオンのちょっと”青い味”がとても合いますね。
サーモンも申し分ありません。
今回オーダーしたサンドの具の量は、全て普通の量です。多くも少なくもしていません。
それでも食べていて、口の周りがクリームチーズだらけになりました。
量としては、女性なら2人で1つでもいいかもしれません。 男性でも普通サイズ1つで満足できます。
慣れた方だと、べーグルに2種類の具を挟んで、それぞれの具の量を半分にする「ハーフ&ハーフ」を頼む方もいます。
マルイチベーグルのイートイン
マルイチベーグルには、イートインがあります。
イートインは、外の螺旋階段を上がった3階にあります。
イートインの中は、わりと殺風景、、、
お店の人はイートインに来ません。買ったものを自分で持ってきて、食べ終わったごみは、お店に渡しに行きます。
紙コップがしゃれてる
イートインを使うには、1人1杯のドリンクオーダーが必要です。
ドリンクメニューは、コーヒーや紅茶、ジュースなどの一般的なものですが、そのカップが面白く、気に入っているのでご紹介します。
最初はこんな形をしています。
飲み物を入れたら、まず”Close 1st”と書かれている方を閉じます。
次にClose 2ndと書かれた方も閉じます。
そうすると、ここが飲み口になるのです。
このカップはバタフライ・カップといって、アイルランドのHanpak Limitedと言う会社が作っているようです。
プラスチックの蓋がいらないだけでなく、蓋がキチンとしまってないせいで、飲み物がこぼれて服を汚す心配も無い、とってもいいアイデアだと思いませんか?
マルイチベーグルはお高い?
今回頼んだ、サーモンは1,140円(オニオンベーグル+ベジークリーム+サーモンの合計額)でした。
他店のベーグルサンドと比べると、高めです。
白金価格かとも思うのですが、食べてみると高いとは感じません。
それだけの価値がある美味しさですよ、ここのベーグルは。
でも参考までに、本家本元のEss-a-Bagelの値段をご紹介します。
Ess-a-Bagelで食べられるサーモンサンドは2種類あります。
Lox Cream Cheese Sandwich : 5ドル25セント
Nova/Belly Lox Sandwich : 13ドル45セント
どちらもサーモンを挟んでいるのですが、値段が全く違います。
LoxもNovaもサーモンの加工品ですが、Loxは単なる塩漬けで、Novaはスモークしたものです。
ベーグルにスモークサーモンを挟んだものをLoxと呼ぶことが多いのですが、実際に挟まれているのはLoxではなく、Novaなのです。
じゃLoxってなに?と思った方は、こちらをどうぞ。
マルイチベーグルで使われている鮭の切り身は、Nova(スモークサーモン)です。
つまり、NYで食べても13ドル45セント(1,400円位?)なんですね。
そう考えると、マルイチベーグルのベーグルサンドは、決して高くないんです。
むしろ、その他のお店の値段が安すぎるんです(そして大多数の店では具が少ない)。
これが本場のNYベーグル
NYベーグルを味わいたいと思ったら、マルイチベーグルは外せません。
さすがに武者修行を積んだだけのことはあります。本場に負けないベーグルを食べさせてくれます。
ベーグルだけでなく、挟む具もとても良い。
他のベーグル店よりも、値段が1.5倍くらいしますが、その価値はありますよ。
ベーグラーおススメのベーグルショップです。
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