ベーグルはパンの中では最も冷凍保存に適したパンです。上手に冷凍保存すれば、1ヶ月はおいしさを保つことが出来ます。
ベーグルの冷凍には幾つかの方法がありますが、その中から簡単で効果がある方法を3つご紹介します。
ベーグルは冷凍保存が基本
ベーグルを買ったら、翌日までに食べる分以外は冷凍します。ベーグルが常温保存でおいしく食べられるのは、買ったその日か、翌日までだからです。
ポイントは水分
ベーグルは水分が抜けると、一気に硬くまずくなります。
ですから、直ぐに食べるベーグルであっても、直射日光や高温は避けて下さい。夏場などで温度管理が難しいなら、一時的に冷蔵庫に入れても良いでしょう。
但し冷蔵庫に入れるなら、ラップでくるんだり、密閉できる容器に入れて、乾燥を防ぎましょう。
ベーグルサンドの保存は冷凍?
ベーグルの保存は冷凍が基本ですが、ベーグルサンドを凍らせてしまうと、挟んだ具の水分が抜けてパサパサになります。ですからベーグルサンドは冷凍保存には向きません。
ベーグルサンドを保存したいなら、ラップでくるんで常温か冷蔵庫で保存しましょう。どちらの場合にも、翌日には食べきるようにします。
冷凍したベーグルの保存期間
有名なコストコのベーグルはもちろん、その他のベーグルでも、上手に冷凍すれば1ヶ月は持ちます。
但し、売られているときのビニール袋は、冷凍保存には適しません。ベーグルにビニールが密着していないために、そのまま凍らせると、中の水分が表面に出てきて霜になってしまうのです。
一回袋を開けて、ラップなどが密着するように、くるんでから冷凍すれば霜が付きにくくなります。
ベーグルの冷凍は食べる時をイメージしてから
ベーグルを冷凍する時には、食べる時をイメージしてから冷凍しましょう。例えばサンドイッチにするなら、予めスライスしておくのです。
冷凍するまえにスライスしておくと、解凍の時に解凍ムラが起きにくく、冷たい所が残り難くなります。また、自然解凍の時間も半分で済みますし、ベーグルサンドを作るときにも便利です。
もし半分ずつ食べたいなら、食べる大きさに切ってから冷凍しましょう(但し、ポップアップ式トースターの場合、小さすぎると底に落ちてしまうので注意)。
ベーグルの冷凍方法3つ コツは【密封&急速冷凍】
ベーグルの冷凍保存方法を3つご紹介します。どの方法でも、おいしさは保てますから、自分のやり易い方法を選んでください。
ベーグルをラップでくるんで冷凍
一番よく知られた方法です。
ベーグルを1つずつラップでくるんで、ジッパー付きの冷蔵保存袋に入れてから冷凍します。
ベーグルをスライスするなら、切った半分ずつを各々ラップします。コツはベーグルの断面にラップを密着させること。そうすれば、断面から水分が抜け難くなるだけでなく、イヤなニオイも付きませんし、ベーグルのくっつきの防止にもなります。
1つずつ丁寧にラップした後は、密封できる冷凍保存袋(ジップロックなど)に入れます。
冷凍保存袋は、ラップの破れを防止するために使います。ラップだけだと、保存中に破れて、そこから水分が逃げたり、匂いが付いたりするからです。
ですからベーグルを1つずつ別々の保存袋に入れる必要はありません。まとめて一つの袋に入れて大丈夫です。
ベーグルをアルミホイルで急速冷凍
あまり知られてはいませんが、アルミホイルはラップよりもベーグルの冷凍保存に適しています。アルミホイルはラップよりも冷気が伝り易く、急速冷凍ができるからです。
ベーグルに限らず、パンを冷蔵庫に入れるとパサパサになりますよね?パンだけでなく白米も冷蔵庫で保管すると、パサパサになります。
その原因は、パンや白米の中のでんぷんが壊れることにあります。でんぷんはゆっくり冷やすと、破壊されてパサパサになるので、一気に凍らせた方が良いのです。
アルミはラップよりも冷気が伝り易いので、一気に冷凍させられます。最近の冷蔵庫には、中にアルミトレイを敷いている機種がありますが、それも同じ理由です。
このような冷凍庫には急速冷凍機能が付いていますから、上手に使って一気にベーグルを冷凍しましょう。
ベーグルのアルミ冷凍保存はここに注意!
ベーグルの冷凍にはアルミホイルを使うのが良いのですが、これには1つ問題があります。
ベーグルをアルミにくるんで保管するなら、他の冷凍保存食品と一緒にしない方が良いのです。
アルミホイルは、冷凍庫内で破れることがあります。他の冷凍食品の包装や、凍って硬くなった食品と当たると、アルミホイルは簡単に破けます。
アルミホイルが破けると、そこからベーグルの水分が抜けたり、ニオイ移りを起こしたります。
ラップでくるんで冷凍する場合には、破れにくい冷凍保存袋に入れられるのですが、アルミホイルに保存袋は使えません。
保存袋を使うと、冷気が保存袋を通して伝わってしまうので、アルミホイルを使っても、急速には冷凍されないのです。
これではアルミホイルを使う意味がありません。
ですから、アルミホイルを使ってベーグルを冷凍するなら、冷凍庫の一角をベーグル専用とし、他の食品と分けて冷凍したほうが無難です。
アルミを使った冷凍保存は、冷凍庫内の整理が得意な人向けと言って良いでしょう。
ベーグルをタッパーで密閉冷凍
密閉できるタッパーなら、そのままベーグルを入れて冷凍保存することも出来ます。
但し、ラップやアルミホイルのようにベーグルに密着させることが出来ませんから、出来るだけベーグルの大きさに合ったタッパーを使ってください。タッパーが大きすぎると、ベーグルが乾燥してしまいます。
冷凍保尊の期間も、ラップやアルミホイルより短めに、2週間くらいと考えた方が良いでしょう。
業務スーパーの冷凍ベーグル
業務スーパーのベーグルや、お取り寄せのベーグルはもともと冷凍されいているので、解凍後にしか切ることが出来ませんから、無理せずにそのまま冷凍保存しましょう。
個別包装されているベーグルなら、袋から出してラップし直さなくても良いのですが、業務スーパーのベーグルのように、6個パックで売られているベーグルを長期に保存するなら、袋を開けてラップで1つずつ包装しなおした方が長く持ちます。
この場合には、アルミ包装は使いません。もう凍っているので、急速冷凍してもあまり意味がないからです。
ベーグルの冷凍は「食べる時を考えて」
ベーグルの冷凍方法は3種類ありますが、実際に冷凍するときには、食べる時を考えてから冷凍しましょう。
冷凍ベーグルを自然解凍でお弁当に
冷凍ベーグルの一番の解凍方法は自然解凍です。ですから、冷凍ベーグルはお弁当にうってつけなのです。
冷凍されたベーグルをそのまま会社に持って行けば、昼までには自然に解凍できます。
ベーグルは予めスライスしてから冷凍しましょう。そうすれば会社でベーグルを切らなくて済みます。
自然解凍されたベーグルを職場のトースターやレンジで温めれば、出来立てのようなベーグルが楽しめます。
業務スーパーの冷凍ベーグルをお弁当に
業務スーパーのベーグルやお取り寄せベーグルのように、冷凍で買ったベーグルをお弁当に持って行きたいときは、どうすれば良いのでしょう?
何も挟まないで食べるなら、そのまま職場に持って行けば、昼までには自然解凍できますが、サンドにしたいのであれば、夜のうちにラップにくるんで、室温で自然解凍しておきましょう。
朝になったら、いったんラップを開いてベーグルを切り、再度ラップにくるむか、密封できるタッパーに入れて持って行けばOKです。
まとめ
最後にもう一度、ベーグルの冷凍保存のポイントを纏めてみましょう
急速に冷凍する
時間をかけて凍らせると、でんぷん質が壊れてパサパサになってしまいますから、出来るだけ短時間で凍らせましょう。
一気に凍らせるためには、アルミホイルで包んだり、冷凍庫の急速冷凍機能を使うと良いでしょう。
密封する
どのような冷凍方法を取るにしても、密封されてなければ、水気が少しずつ抜けてしまいます。また、イヤなニオイが付く原因にもなります。
冷凍庫に入れる時に密封するのはもちろん、冷凍庫内でラップやホイルが破けたり、タッパーが開いてしまったりすることが無いようにしましょう。
ベーグルの冷凍方法を3つご紹介しましたが、如何でしたでしょうか?
上手に冷凍して、いつでも気軽にベーグルを楽しんでくださいね。
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